身を持って知った発音の大切さ(The importance of correct pronunciation)

前回の記事で述べたように私は

「ネイティブあたまで・なんでも・言える 英会話フレーズ辞典」

を使い自宅でCDを聞きながら注(1)シャドーイングを行いフレーズの暗記&発音練習をはじめました。そして外人の方が多く集まる会に積極的に参加し実際に使っていくということを実践しておりました。

注(1)シャドーイング
英語の音源をききながら、英単語を1,2単語聞いたあとすぐに、影(shadow)のように追いかけて発音する英語学習法。
期待される効果
・リズムやイントネーションに慣れる
・ネイティブのスピードに慣れる


ところが、どうもネイティブの方々にスムーズに通じなんですね。のちに気づいたんですがその原因は発音です。当時私は発音について深く考えておりませんでしたし、知識も持ちあわせておりませんでした。日本人はRとLの発音の区別ができないというのは有名だと思います。私はこれが全てだと思っておりました。フレーズをCDを聞きながら練習すれば自然と正しい発音が身につくと信じて疑いませんでした。

結論から申し上げますと、

これはとんでもなくおおきな間違いでした。



今回は発音の大切さを私の実際の体験を元にご紹介したいと思います。
私が覚えたフレーズの中に

Hi,ma'am.May I ask your name?(どうも、お姉さん。お名前きいてもいいですか?)

というのがありました。私はこれを会話の導入フレーズとして多用しておりました。
Ma'amは女性一般に対する丁寧な呼びかけに使われる単語です。

私はMa'amを「マム」と発音していました。だってそうじゃないですか。ローマ字でmam(マム)って書いてるんだから((泣))


でも実は日本語でマムって発音すると英語ではMom(お母さん)っ意味になるんです。私はこの事実を知らずに数多の外国人女性に


「お母さん、お名前きいてもいいですか?」


って聞いてたんです。初対面から果敢にも幼児プレイを仕掛けていたと捉えられても致し方ありません。みなさん気高き日本男子の評判を下げてしまい誠に申し訳ありませんでした。私は生涯この罪を償っていく所存でございます。

この事実を初めて指摘された時、私は
恥ずかしくて×2、体中の穴という穴から汗が吹き出し、地球上の穴という穴ならどこでもいいから入りらせて下さい天に願ったのを今でも覚えております。


次に「Ma'am」と「Mom」の違いを発音の見地から詳しく説明致します。

Ma'am[ mˈæm,]   と    Mom[mάm]

単語の右のカッコの中身が発音記号というやつです。これを甘く見た私は末代までの大恥をかきました。これから英語を学ぶ皆さんには私のように恥ずかしい思いをしてほしくないという献身的な思いからこちらの情報をシェアできたらなと思います。


英語の「あ」の発音は4つあります
 〔α〕〔æ〕〔э〕〔Λ〕



ネイティブの方はこの4つの音が1つ1つ明確に区別しているのです。私はその4つの違う音をすべて日本語の「あ」で代用できるものと考えていたのです。






わかりやすく日本語で例えるのなら次のようになります。
外人さんに街で話しかけられた時の事を想像して下さい。












「おんいいあ、いいえんいえうえ」











!!!!!!!???????????













そうです、意味がわかりませんよね。
じつはこれ




「こんにちは。いいてんきですね」





の音をすべて「あ」「い」「う」「え」「お」に置き換えたものです。





日本語は「あ(a)」という音が初めてマスターできて初めて
「か(ka)」「さ(sa)」「た(ta)」「な(na)」「は(ha)」「ま(ma)」「や(ya)」「ら(ra)」「わ(wa)」これらの音が発音できるようになるんです。






英語で正しい母音や子音のマスターをするということは
日本語で50音の発音をマスターすると同じことなのです。



そりゃ大切ですよね。
英語の母音や子音の発音練習の大切さをわかっていただけたのではないでしょうか。

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